「理論と実践の往還」を教育理念とし、基礎や応用理論を学ぶ概論や特論、実践的な活動をベースとした演習に加え、国内外の先端的な理論家や実践者との交流授業を通じて、国際的な視点やネットワーク形成の方途を習得することが求められます。
こうした授業を通じて、実際に文化事業を構想?実現することを習得しつつ、同時に世界各国の文化事業の背景にあるさまざまな文化?社会状況や、文化政策や文化経済学等、芸術と社会の関係を支える諸理論を学びます。
専門性の高い知識や研究方法論、理論、そして実践的な能力を授業科目で修得します。毎週の授業に並行して実践活動を行なう授業科目を設け、理論と実践の往還による高度な理論に裏付けられた実践能力を身につけます。また主査となる指導教員を中心に複数の指導教員による定期的な研究状況進捗報告会が開催され、その研究成果の確認と指導が行われます。学会誌や専門誌などの論文発表、学会発表だけではなく、展覧会や公演、プロジェクトの企画運営など実践的な成果もまたその研究成果の構成要素になります。学位審査は、論文審査と口述試問で行われますが、実践を伴った研究の場合にはその成果を論文の一部に加えることも可能です。博士論文審査については、予備申請を経た後、3名以上の専門審査員によって公開で行われ、審査後は公開の博士論文発表会が開催されます。発表会には実践的成果を加えることができます。合格者には博士(学術)が授与されます。