これまでに、42人、6団体に授与されました。
なお本賞の顕彰活動は、2021年6月3日に東京で開催された第31回授賞式をもって終了しました。
これまで長きにわたり本賞の運営にご支援くださいました皆様に、心より御礼申し上げます。
その後、本賞選考委員会が審査を行い、上記候補者から受賞者を決定します。自薦は選考対象となりません。
これまでの受賞者 ( )内は受賞時の所属と肩書き
第31回 2019年度 |
リチャード?エマート (武蔵野大学文学部日本文学文化学科教授、能楽資料センター研究員) 紹介と主要業績 |
英語能の創作によって、能の新たな可能性とともに、パフォーミングアーツ教育や研究への広範な援用可能性を提示した功績に対して。 ※画像をクリックすると全ての画像が閲覧できます。 |
一般財団法人 民主音楽協会 紹介と主要業績 |
諸民族、特にアジアの音楽の魅力を、膨大な公演と現地調査を通じて、研究者のみならず多くの人々に伝え、身近なものとした功績に対して。 ※画像をクリックすると全ての画像が閲覧できます。 |
|
[特別賞] |
故小泉文夫教授が収集した多岐にわたる研究資料や関連情報を、音楽学の将来的な発展に寄与するべく公開してきた功績に対して。 |
第30回 2018年度 |
デイヴィド?ヒューズ (ロンドン大学SOAS [東洋アフリカ学院]、音楽科および日本研究センター研究員) 紹介と主要業績 |
長年にわたる民族音楽学の研究と教育の功績――とりわけ日本の民俗音楽の理論と実践的研究――に対して。 |
第29回 2017年度 |
薦田 治子 (武蔵野音楽大学教授) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
平家(平曲)の音楽学的解明と若手演奏家の育成を通した平家の活性化に対して。 |
フィリップ?V.ボールマン (シカゴ大学音楽科およびカレッジ、ルートウィヒ?ローゼンバーガー ユダヤ史殊勲教授。ハノーファー音楽演劇大学客員教授 ) 受賞記念講演 紹介と主要業績 |
多彩な視点と方法論を駆使した世界音楽の研究を通じて民族音楽学に貢献したことに対して。 |
第28回 2016年度 |
パトリシア=シーアン?キャンベル (ワシントン大学、ドナルド?E. ピーターセン講座教授、音楽教育学?民族音楽学) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
長年にわたる多文化音楽教育の研究と実践によって、また、民族音楽学と音楽教育の 間に重要な接点を作ることによって、民族音楽学に貢献したことに対して。 |
時田 アリソン (京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター長) 受賞記念講演 紹介と主要業績 |
日本の語り物音楽に関する長年の研究と共同研究の見事な組織づけによって、民族音楽学に貢献したことに対して |
第27回 2015年度 |
オタナザル?マチャクーボフ (ウズベキスタン国立音楽院(タシケント)教授) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
中央アジア音楽の歴史研究を通じて、民族音楽学に貢献した功績に対して。 |
マーガレット?カルトミ (モナシュ大学教授) 紹介と主要業績 |
東南アジアにおける音楽文化の多様性を、歴史学的並びに音楽様式学?楽器学的観点から明示した功績に対して |
|
第26回 2014年度 |
陳 応時 (上海音楽学院音楽学系教授) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
中国の楽律学の研究、ならびに琵琶古譜とりわけ敦煌琵琶譜の解読研究の功績に対して。 |
浜松市楽器博物館 受賞記念講演 紹介と主要業績 |
楽器博物館として研究?教育?普及活動に取り組み、民族音楽学に大きく貢献したことに対して。 |
|
第25回 2013年度 |
ロベルト?ガルフィアス (カリフォルニア大学アーヴァイン校教授) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
雅楽を出発点に音楽文化のグローバルな地域研究の先駆者として、長年にわたる民族音楽学に果たした功績に対して。 ロベルト?ガルフィアス教授(左)、海老沢敏運営委員長(右) |
オペラシアターこんにゃく座 受賞記念講演 紹介と主要業績 |
母語によるオペラ創作の可能性を追求しその成果を卓越した実践を通して持続的に提示してきた功績に対して。 |
|
第24回 2012年度 |
R.マリー?シェーファー
(トロント大学ロイヤル音楽院グレン?グールド?スクール教授、作曲家) |
音環境を文化の視点から研究することを通して、サウンドスケープ概念を確立し、民族音楽学へ新たな視座を提供した功績に対して。 提供:中川真 |
第23回 2011年度 |
イザーリイ?ゼムツォーフスキイ (スタンフォード大学音楽学部及びスラヴ学学部 元客員教授) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
口頭伝承の音楽に関する基本的な概念を解明し、ソ連の民族音楽学に関する広範な情報を広く世界に知らしめた功績に対して。 |
李輔亨 (韓国古音盤研究会会長) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
韓国における民間の音楽、とりわけパンソリ、民謡、プンムル、巫俗音楽について長年にわたり綿密な現地調査を行い、韓国伝統音楽研究を飛躍的に発展させた業績に対して。 |
|
第22回 2010年度 |
沈洽 (中国音楽学院教授) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
音楽形態論の業績ならびに異なる地域間の民族音楽学的研究と教育のためのネットワークを推進した功績に対して。 |
チャールズ?カイルス (ニューヨーク州立大学バッファロー校名誉教授) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
応用社会音楽学、エコーロジー、グルーヴ学を主唱して民族音楽学の領域を拡張し、それらを子どもの教育プログラムへと実践的に架橋した功績に 対して。 |
|
第21回 2009年度 |
バーバラ?バーナード?スミス (ハワイ大学マーノア校名誉教授) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
長年にわたる研究と教育によりアジア太平洋諸民族とその音楽の知識と理解を学界ならびに社会一般に広めた貢献に対して。 |
ジョーゼフ?ジョルダーニア (メルボルン大学名誉研究員、トビリシ音楽院教授、同伝統多声楽研究センター国際部長) 受賞記念講演紹介と主要業績 |
世界の民謡における多声性を系統的に比較分析し、さらに人類の進化という広範な視野から、伝統的な多声部歌唱の起源を探る新しいモデルを提案した功績に対して。
|
|
第20回 2008年度 |
蒲生郷昭 (東京文化財研究所名誉研究員) |
日本音楽のあらゆるジャンルに対する長年の調査?研究、とりわけ、文献?図像?現行伝承の徹底した考証を通じて総合的な日本音楽研究の方法を構築し、この分野を主導してきた功績に対して。 |
シムハ?アロム (フランス国立科学研究センター名誉研究部長) |
長年のアフリカ音楽の研究、とりわけアフリカのポリフォニーとポリリズムに関する独創的な研究、そして民族音楽学に厳密な方法論を提示した功績に対して。 提供:徳丸吉彦 |
|
第19回 2007年度 |
ユリ?シェイキン (国立極地芸術?文化学院教授) |
長年にわたる北ユーラシア諸民族の音楽の広汎な調査研究、とりわけ儀礼(シャマニズム)と音楽の関係の研究を通じて、極東シベリア先住民族の音楽の特性を明らかにした功績に対して。 提供:植村幸生 |
ジェラルド?グローマー
(山梨大学教授) |
長年にわたる日本民謡の音楽学的研究、とりわけ津軽三味線や瞽女唄など、周縁に位置する特殊なジャンルに注目し、これらを歴史的資料および音楽構造の両面から解明した実証的な研究に対して。 |
|
第18回 2006年度 |
クリステル?マルム
(エーテボリ大学教授) |
民族音楽学の研究成果およびその国際組織とネットワークにおける諸活動に対して。 撮影:柘植元一 |
第17回 2005年度 |
イ マデ?バンデム
(インドネシア芸術大学ジョクジャカルタ校学長) |
インドネシアの上演芸術に関する優れた研究による民族音楽学への貢献に対して。 撮影:皆川厚一 |
第16回 2004年度 |
山田陽一
(京都市立芸術大学教授) |
パプアニューギニアにおけるフィールドワークの理論化による民族音楽学への貢献に対して。 |
第15回 2003年度 |
スティーヴン?フェルド
(ニューメキシコ大学教授) |
長年の象徴体系に関する民族音楽学的研究への貢献に対して。 提供:徳丸吉彦 |
第14回 2002年度 |
月溪恒子
(大阪芸術大学教授) |
尺八音楽研究に対する卓越した貢献に対して。 提供:徳丸吉彦 |
第13回 2001年度 |
川田順造
(広島市立大学教授) |
音の文化の詳細な研究によって文化人類学と民族音楽学の間の生産的な関係をつくった功績に対して。 川田順造著『人類学の地平から』(2004年、ウエッジ社)より転載 |
第12回 2000年度 |
間宮芳生
(桐朋学園大学特任教授?作曲家) |
長年の創作活動を通じて音楽学研究と世界の伝統音楽を活性化した功績に対して。 |
第11回 1999年度 |
藤井知昭
(中部大学中部高等学術研究所教授?同研究所副所長) |
長年にわたるアジア音楽の調査とAVメディアによるその成果の公刊に対して。 |
第10回 1998年度 |
徳丸吉彦|山口修
(お茶の水女子大学教授)|(大阪大学教授) |
長年にわたる民族音楽学の研究と教育、とくにベトナム雅楽の復興に尽力したことに対して。 |
第9回 1997年度 |
ジャン=ジャック?ナティエ
(モントリオール大学教授) |
長年にわたる民族音楽学と音楽記号学の研究と教育の功績に対して。 提供:徳丸吉彦 |
第8回 1996年度 |
谷本一之
(北海道立アイヌ民族文化研究センター所長) |
アイヌ民族を含む北方諸民族の音楽文化の長年にわたる研究に対して。 |
第7回 1995年度 |
黄翔鵬
(中国芸術研究院音楽研究所元所長) |
中国音楽の歴史研究を通して民族音楽学の発展に寄与した功績に対して。 撮影:柘植元一 |
第6回 1994年度 |
チャン?ヴァン?ケー
(パリ ソルボンヌ大学名誉教授?フランス国立センター元研究所長) |
ベトナム音楽の研究と民族音楽学の教育に対する長年の貢献に対して。 撮影:柘植元一 |
第5回 1993年度 |
ブルーノ?ネトル
(イリノイ大学名誉教授) |
長年にわたる民族音楽学の研究と教育の功績に対して。 撮影:柘植元一 |
第4回 1992年度 |
ウイリアム P. マルム
(ミシガン大学教授) |
長年にわたる日本音楽についての民族音楽学的研究に対して。 撮影:柘植元一 |
中川真
(京都市立芸術大学助教授) |
音環境の音楽学的研究に対して。 |
|
第3回 1991年度 |
ホセ?マセダ
(フィリピン大学名誉教授) |
長年にわたる東南アジア音楽研究により、この地域の音楽の特性を世界に知らしめた功績に対して。 提供:中川真 |
井野辺潔
(大阪音楽大学教授) |
長年にわたり人形浄瑠璃の構造的研究を重ね、近年は共同研究組織を通じて日本劇音楽の解明に貢献したことに対して。 |
|
第2回 1990年度 |
東儀季信
(カリフォルニア大学ロサンゼルス校講師?雅楽演奏家) |
25年にわたる雅楽の海外普及活動に対して。 |
国立音楽大学楽器資料館
(代表 郡司すみ) |
楽器学的方法の確立と公開による民族音楽学への貢献に対して。 |
|
第1回 1989年度 |
ジョン?ブラッキング
(ベルファスト?クィーンズ大学名誉教授) |
民族音楽学的文化研究と国際的教育活動のすぐれた業績に対して。 撮影:柘植元一 |
東京芸術大学民族音楽ゼミナール
(代表 小柴はるみ) |
『日本民謡大観?八重山諸島篇』における採譜、記録、音楽分析の成果に対して。 |