10月31日、土屋前文部科学事務次官、小豆畑日立製作所フェローらが本学を訪れ、COI拠点(Arts & Science LAB.)、音楽学部(奏楽堂、第6ホール)および美術学部(大石膏室、保存彫刻工房、鋳金工房)を視察しました。?
まずArts & Science LAB.では、現在、オランダ芸術科学保存協会NICASと連携し取り組んでいるオランダ(ブラバント公国)の画家ブリューゲル作「バベルの塔」の高精細複製制作プロジェクトを紹介しました。わずか60cm×75cm程度の小さな画面のなかに詳細な描写がなされている実際の作品をもとに、スケールを拡大して精密な高精細複製技術の探求を行っていることや、本学の特性を活かし、様々な専門分野からチームを編成し、絵の中の人物を動かすアニメーションの制作を行っていることなどを紹介しました。また、成果の一部は来春に東京都美術館で開催する「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」でお披露目する予定があると宮廻教授からの説明がありました。
続いてArts & Science LAB.4Fにある球形シアターへ移動し、映像機器の最新技術やその映像の表現方法の広がりについて理解を深めてもらうため、8Kプロジェクター2台で球形シアターに高精細な映像を投影し、立体的で臨場感溢れる映像体験をしていただきました。
「バベルの塔」の高精細複製の技法や画材について説明する宮廻教授(右)と
熱心に見聞きする土屋前事務次官(中央)、小豆畑フェロー(左)
「バベルの塔」を題材にしたアニメーションを観賞
その後、音楽学部に場所を移し奏楽堂でのパイプオルガンの練習風景や、第6ホールでの管打楽合奏練習風景の視察を行いました。
最後に美術学部の大石膏室、保存彫刻工房や鋳金工房を案内し、本学の特色あるものづくりの現場を間近でみてもらい、本学への理解をより深めていただきました。
「バベルの塔」の高精細複製過程に関心を示す小豆畑フェロー
ゴッホのクローン文化財に驚く土屋前事務次官