11月21日、田野瀬太道文部科学大臣政務官が宮田亮平退任展「喜怒哀藝」を観賞しました。
本展覧会「喜怒愛藝」は、今年3月まで10年間学長を務め、半世紀にあたる50年を藝大で過ごした宮田文化庁長官の本学での助手時代以降の作品から50点ほどの作品を展示した退任展で、1990年代から取り組んでいるイルカをモチーフとした、生命の躍動を感じさせる「シュプリンゲン」シリーズの大作をはじめ、鏡のように磨き上げられ、金属が流動している様をとらえた「ゲル」シリーズや、映画に登場しそうな強いまなざしのミステリアスな獣たちの「鵺(ぬえ)」シリーズなど、現在に至るまでの作風の変遷がみてとれ、また写真パネルによるパブリックアートの紹介もあり宮田長官の幅広い活躍が感じられる展覧会となりました。
田野瀬政務官は、大学美術館秋元 雄史館長と工芸科丸山 智巳准教授(鍛金)と一緒に、宮田長官の作品について丁寧な解説を受けながら会場を巡りました。ゲルシリーズを興味深く観賞し、これらの作品について、歪みのない美しい曲面を磨き上げクロムメッキを施しているため、とても時間がかかり繊細かつ高い技術によって造り出されているという解説を受け、その柔らかなかたちに思わず「美味しそう」というユニークなコメントを残しました。
また、田野瀬政務官はシュプリンゲンシリーズのモチーフであるイルカについて、子どもからお年寄りまで楽しめる作品であり、親しみやすくて良いですね、と笑顔を見せられました。そして、パブリックアートワークのパネル展示を観賞し、数々の作品が東京都内だけでなく宮田長官の出身地である新潟など様々な場所にあることに感心されていました。帰りがけに銅鑼の音を聴き、楽しく宮田亮平ワールド堪能し、芸術?文化への理解を深めていました。
鵺(ぬえ)の物語性や想像力の豊かさに驚く田野瀬政務官
光沢のある曲面に見入る田野瀬政務官
金属加工技術について丸山准教授(中央)から解説を受ける田野瀬政務官(右)