2月21日、本学上野校地において、本学と敦煌研究院は、デジタル技術とアナログ技術を融合するための共同研究を推進し各種文化財の保存と伝承を目指すことを目的とした、「文化財共同研究に関する覚書」を締結しました。
今回の締結式へは敦煌研究院から、王旭東(ワン シュウドン)院長をはじめとする5名の研究員等が来日しました。
はじめに澤和樹学長より歓迎の挨拶がなされると、王院長から歓迎に対するお礼と本学への感謝が述べられ、さらに、澤学長に対し“是非とも敦煌へお越しください“との熱烈なお誘いがありました。
締結式は終始なごやかな雰囲気の中で行われ、この覚書の締結により、具体的なプロジェクトを通じ日中の文化交流が、今後ますます活発になることが期待されます。
澤学長からのご挨拶 |
王院長からのご挨拶 また、敦煌研究院の主要な研究者はこれまで東京藝術大学で学ばせていただいた経緯があり、改めて、澤学長、宮廻教授にはこれだけ近い距離でお互いを知る機会を与えてくださったことへのお礼を申し上げます。そして、今回の覚書は先達方が切り開いた道を基礎として、さらにもう一歩関係性を深めるためのものと思います。 |
また、締結式の後、宮廻正明社会連携センター長/教授の案内で藝大COI拠点(Arts & Science LAB.)を視察し、本学のもつ高度な高精細複製技術により復元した、テロによって消失した文化財アフガニスタン?バーミヤン東大仏の壁画や法隆寺釈迦三尊像3D復元プロジェクトの取り組みについて紹介しました。王院長をはじめ研究員の方々は、それらクローン文化財を食い入るように見つめ、また、盛んに質問を投げかけていました。