10月13日、神田眞人財務省主計局次長が東京藝術大学を訪れ、宮廻正明社会連携センター長の案内でシルクロード特別企画展「素心伝心-クローン文化財 失われた刻の再生」を視察しました。視察には宮田亮平文化庁長官も同行しました。
神田次長は宮廻センター長より、「クローン文化財」の技術はオリジナルと同素材、同質感であるだけでなく、技法、文化的背景、精神性など芸術のDNAに至るまでを再現するものであるとの説明を受けました。
視察は法隆寺釈迦三尊像および金堂壁画が再現された空間から始まり、高句麗古墳群江西大墓、敦煌莫高窟第57窟、アフガニスタン?バーミヤン東?仏天井壁画等のクローン文化財を鑑賞しました。そして鑑賞者が直接手に触れ五感で感じることができる「さわれる文化財」では、クローン文化財の壁画断片の質感を味わいました。
また、クローン文化財は時間やコストを大幅に短縮した複製制作が可能であることや、保存(保護)と公開(経済)を両立させるあらたな手段であるとの説明にも、熱心に聞き入っておられました。
再現された敦煌莫高窟第57窟西壁についての解説を受ける神田次長(中央)と宮田長官(左)。
復元したアフガニスタン?バーミヤン東?仏天井壁画「天翔る太陽神」を見上げる一行。
※シルクロード特別企画展「素心伝心-クローン文化財 失われた刻の再生」は10月26日をもって終了しました。