3月12日、本学上野校地において、本学と台東区は「音楽分野における台東区長賞創設についての覚書」を締結しました。
この覚書の締結により、今後、音楽学部?大学院音楽研究科の実技系専攻の優秀な卒業?修了生へ台東区?賞が授与されることになりました。授賞式は保存活用工事を経てリニューアルオープン(平成30年11月予定) する旧東京音楽学校奏楽堂にて行われ、引き続き受賞者による受賞記念演奏会が開催されます。
調印式では、澤学長と服部台東区長が覚書に署名し固い握手を交わした後、服部台東区長より、覚書を締結できることの喜びと本学への感謝とともに、引き続き若手芸術家の育成支援や地域の人々が文化?芸術に触れる機会の提供を本学と行っていきたいとの意欲が述べられました。
澤学長は、学長就任以来目指してきた音楽分野における台東区長賞の創設が実現したことの喜びと台東区への感謝を述べた後、昭和56年度から続く美術分野での台東区長賞に音楽分野が新たに加わることで、文化?芸術における本学と台東区の連携がより一層深まることへの期待を語りました。
続いて、本学からは迫音楽学部長ら、台東区からは河井文化産業観光部長らを交えて懇談が行われ、時折、本学が旧東京音楽学校奏楽堂を使用していた当時の澤学長や迫音楽学部長の思い出が話されるなど、和やかな雰囲気の中、今後の本学と台東区の文化?芸術交流について意見が交換されました。
(右手前より)服部台東区長、河井文化産業観光部長、内田文化振興課長
(左手前より)勝又総務課長、澤学長、迫音楽学部長、増田音楽学部事務長、小林社会連携課長
また、調印式当日は本学奏楽堂にて「平成29年度第48回台東区音楽鑑賞教室 中学校の部」(主催:台東区教育委員会 台東区立中学校長会 台東区教育研究会、共催:東京藝術大学)が行われており、懇談後は澤学長の提案で奏楽堂へ移動して台東区の中学生たちとともに鑑賞し、本学と台東区の文化?芸術交流を体感する貴重なひとときとなりました。