(左から)宮田長官、宮廻センター長、林大臣
3月15日、林芳正文部科学大臣が東京藝術大学を訪れ、東京藝術大学COI拠点「Arts & Science LAB.」(「感動」を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション拠点)を視察しました。視察には宮田亮平文化庁長官、濱口道成科学技術振興機構(JST)理事長も同行し、宮廻正明社会連携センター長(研究リーダー)より東京藝術大学COI拠点で実施されているさまざまな研究開発について説明がありました。
Arts & Science LAB.の1階エントランスギャラリーでは、法隆寺のご本尊?国宝釈迦三尊像をはじめとする『クローン文化財』を鑑賞されました。ゴッホの「自画像」やフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の『クローン文化財』に実際に手で触れ、単なる印刷とは一線を画す精巧に再現された凹凸や質感に驚かれ、さらに、イメージに合わせ香料を漂わせた浮世絵の『クローン文化財』もご覧になり、平面や立体のさまざまな『クローン文化財』を五感で体感されました。
2階開発研究工房では、現在進行中の高精細複製の制作現場の様子を視察しました。特許を取得したデジタル印刷技術と芸術家の手仕事によるアナログ技術の融合による精巧な高精細復製について宮廻センター長から説明を受けると、林大臣からは具体的な作業工程について熱心な質問が寄せられました。
4階球形ホールでは半球面のスクリーンに映し出されるプロジェクション映像を鑑賞しました。その後、佐野太文部科学省科学技術?学術政策局長らも交え、本学関係者?拠点関係者と、芸術と科学技術の融合がもたらすさまざまな可能性について意見交換が行われました。最後に、澤東京藝術大学長による「ロンドンデリーの歌」のヴァイオリン演奏が球形ホールに響き、和やかな雰囲気の中、視察を終えました。
(左から)宮廻センター長から説明を受ける濱口JST理事長と林大臣
浮世絵の『クローン文化財』に触れる林大臣
球形ホールでプロジェクション映像を鑑賞する一行
澤学長のヴァイオリン演奏