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Tokyo Midtown Award2018にて?沼優介(デザイン科助手)?下村奈那(AMC助手)が受賞

2018年10月25日 | プレスリリース, 全て, 大学全般

Tokyo Midtown Award2018アートコンペ部門にて本学デザイン科所属の青沼優介さん(教育研究助手)がグランプリに、芸術情報センター所属の下村奈那さん(教育研究助手)が準グランプリに選出されました。

Tokyo Midtown Awardとは

今年で11回目となる「Tokyo Midtown Award」は、東京ミッドタウンが「“JAPAN VALUE(新しい日本の価値?感性?才能)”を創造?結集し、世界に発信し続ける街」をコンセプトに、才能あるデザイナーやアーティストとの出会い、応援、コラボレーションを目指して、デザインとアートの2部門で開催するコンペティションです。これまで10年間の実施で、述べ応募者数15,358組の中から、アートコンペでは51組?53名、デザインコンペでは82組?140名(述べ85組?149名)の受賞者が生まれました。11回目の開催となる「Tokyo Midtown Award 2018」では、アイデアや作品を生み出すことのできる「人」にフォーカスするアワードへの進化を目指します。更に、これまで以上に受賞後の受賞後支援も拡充し、受賞者の成長を継続的に支援するとともに、受賞者とのコラボレーションの機会を創出していくことに努めます。

関連URL Tokyo Midtown Award2018(外部サイト) 

 

受賞作の基本情報

受賞 グランプリ
作品名 息を建てる/都市を植える
受賞者 青沼 優介
作品概要 都市は新陳代謝をしている。時間とともに景観は変化し、私たちの過ごす時間や場に変化を与えてきた。しかし、最初から都市と位置付けられた土地はない。建築を建て、壊しを繰り返しながら、膨張した結果である。私は蒲公英の綿毛を植え、その新陳代謝を表現した。儚くも懸命に建つ最小の建築たち。ひいては都市である。壊れても、誰かが植えれば生まれ変わる。都市は誰のものでもなく、時間とともに更新され続けていくものなのだ。
受賞理由 私が興味深かったことは、彼がタンポポを育てることから作品が始まっているということだ。日々観察し向き合い、些細なことかもしれないことの中に可能性を見つけようとする姿勢は、変わらないように見える日常を新しい可能性へと導いてくれるかもしれない。震災や災害を経て私たちが次に想像しなければならない世界は、作品の向こう側に予感させてくれるように感じた。それは、構造絵を持つ空間が、柔軟に様々なものを受け入れ、しなやかに新陳代謝していくことを感じさせてくれる。(講評:大巻伸嗣審査員)

受賞 準グランプリ
作品名 星圖
受賞者 下村 奈那
作品概要 本作は、都市に眠っている夜空を、ここ東京ミッドタウンに出現させた作品である。
コンセプトは「意識への誘発」
都市の生活のなかで
星空は見えるだろうか。
現代都市での生活では
星空と共に生活している意識は薄れてしまった。
大きなビル、大量の灯り
都市が星空を吸収している。
この東京ミッドタウンで「星圖」を展示することは、都市が吸収している星空の存在を、人々の生活や意識に戻すことであると考える。
受賞理由 東京ミッドタウンに再び星が見えるようになった。
昼夜問わず輝き続ける星は、私たちの日常にとって関係を結ばない存在となっている宇宙との接点を思い起こさせる。
ただ点を線で結ぶという、単純で簡単に見える制作は、日々精進するアスリートのように、精神と肉体の崇高な技から生み出され、画面へと解き放たれた。
今回のこの作品は、作家としての責任感や、静かに画面と戦う作家の意思を感じさせてくれるものだった。(講評:大巻伸嗣審査員)