かねてより推進してきたキャンパスの環境改善の一環、「藝大の森」プロジェクトでは、大学を取り囲む塀や柵を緑によるやわらかい境界へと置き換える取り組みを2年前から手がけています。上野公園側の縁から始まり、正木記念館の道路側へと延伸し、今回の第4弾では赤レンガ1?2号館の前を50mに渡って武蔵野由来の常緑?落葉37種による混植の生垣にしました。
学生教職員、OB/OG、地域の方を含む一般参加者、台東区役所環境課のみなさんも加わり、約60名の参加者により37種約870本の苗木が丁寧に整然と植えられました。
当日は12月にも関わらず暖かい気候に恵まれ、澤学長も参加しての、充実したワークショップとなりました。
今回はクラウドファンディングによる多くの方のご支援と、平塚市にある社会福祉法人進和学園いのちの森づくり友の会から苗木260本をご寄贈いただくことで実現することができました。この場を借りてお礼を申し上げます。
藝大のルーツを知る明治期の赤レンガ前の柵が無くなったことで大学を貫通する通りの風景が一変し、美しい紅葉と相まって赤レンガがより近しい関係に感じられるようになりました。植え終わって通りを歩く多くの方が赤レンガを写真に収めている姿が印象的でした。四季を通じて様々な姿を見せてくれる生垣ですので、成長を楽しみにしていただければうれしいです。
この取り組みは今後も機会を作りながら少しずつですが延伸する計画です。
(キャンパスグランドデザイン推進室)
植樹ワークショップ実施前(上)
植樹ワークショップ実施後(下)