「ゲ!偉大!」第4回に登場していただいた小川響子さんに続き、ベルリン?フィル?カラヤン?アカデミー派遣第二期生として合格した坪井夏美さんより、近況報告がありましたのでご紹介いたします。 |
坪井
カラヤンアカデミーに留学してはや2ヶ月半。最初のシーズンを終え、6月下旬に一時帰国してまいりました。
自宅にて自主隔離期間を過ごす中、アカデミーでの充実した日々を振り返り、その恵まれた環境を噛み締めています。
ベルリンフィルの公演では、既に6プロジェクトに参加させていただきましたが、プログラムは定番のドイツものから現代音楽まで多岐に渡りました。ズービン?メータ氏やダニエル?バレンボイム氏など、画面越しにしか観たことのなかった指揮者の音楽を直に浴び、オーケストラの団員の方々の表現?技術に触れる中で、少しずつ自分の出す音への欲が幅広くなってきたように感じています。
樫本大進さんによるレッスンも毎回本当に素晴らしく、自分の音との向き合い方、フレーズのつなぎ方の感覚が変わってきたことを実感しています。これからもどんな風に変わっていけるか、考えるだけでわくわくします。
アカデミーでのコンサートも充実したものでした。ノア?ベンディックスバルグリー氏とタベア?ツィンマーマン氏の弾きぶりで、モーツァルトのシンフォニアコンチェルタンテを共演した時の感動は忘れられません。他にも、アカデミー生同士やベルリンフィルの団員の方を交えての室内楽など、貴重な経験をたくさんさせていただきました。
また、リハーサルの合間にオーケストラの団員オーディションを聴かせていただけたのも、非常に興味深い経験でした。
来シーズンはどのような時間を過ごせるか、今から楽しみでなりません。
このようなチャンスをいただきまして、澤学長をはじめ、藝大の関係者の皆様、宗次德二様への感謝の気持ちがふくらむばかりです。本当にありがとうございます。
引き続きたくさんの音楽を吸収しながら、表現の幅を広げていきたいと思います!
【プロフィール】
第12回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞受賞。
第9回フリッツ?クライスラー国際ヴァイオリンコンクール 第5位受賞。
マイケル?ヒル国際ヴァイオリンコンクール2015 第4位受賞。
第81回日本音楽コンクール第3位受賞。
東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学を卒業、同大学院修士課程音楽研究科を修了。藝大学内にて安宅賞、アカンサス音楽賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞し、大学卒業時に皇居内桃華楽堂にて御前演奏会に出演。
ウィーン市立芸術音楽大学大学院修士課程を修了。
これまでに東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本センチュリー交響楽団、千葉交響楽団、九州交響楽団、芸大フィルハーモニア等のオーケストラと共演。
Chanel Pygmalion Days 2018 アーティスト。NHK東京FM 「リサイタル?ノヴァ」、NHK Eテレ「らららクラシック」に出演。?
これまでに橋本璋子、Lydia Mordkovitch, Mateja Marinkovic、清水涼子、神谷美千子、Pierre Amoyal、漆原朝子、堀正文、原田幸一郎、Pavel Vernikov、樫本大進の各氏に師事。
?山財団2013奨学生。
2014年度ヤマハ音楽奨学生。?
2015,2016年ロームミュージックファンデーション奨学生。
江副記念財団第44回奨学生。
2017-2019年明治安田クオリティオブライフ文化財団海外音楽研修生。?
2019年7月より東京フィルハーモニー交響楽団第1ヴァイオリンフォアシュピーラー。?
2021年4月よりベルリンフィルハーモニー?カラヤンアカデミーに在籍。