10月17日(月)から23日(日)までの7日間、本学と三菱地所株式会社による「藝大アーツイン丸の内2022」が開催されました。
本イベントは次世代を担う新鋭のアーティストを支援するとともに、東京?丸の内を訪れた人々が気軽に芸術を楽しめる場として2007年より毎年開催してきました。16回目の今回は、三菱地所賞受賞作品展示や受賞者リサイタルに加え、本学の教員?学生らと交流しながら音楽や美術を学べるワークショップや、丸の内エリアでのアートウォークなども行いました。
イベントの一部をご紹介します。
世界一難しい楽器演奏チャレンジ
~オーボエ編/ガブリエルのオーボエ!?~
誰もが魅了される美しい音色を持つオーボエは、その反面「最も難しい楽器」としてギネス世界記録に認定されるほど演奏難度が高い楽器です。マンツーマンのレッスンを通じ、楽器の特性をひもときながら、受講者は演奏に挑戦しました。
〈指 導〉
吉井瑞穂(オーボエ奏者/東京藝術大学音楽学部准教授)
宮村和宏(オーボエ奏者/東京藝術大学音楽学部非常勤講師)
美術部門受賞者によるクロストーク
轟木麻左臣 × 時田早苗 × 齋藤弥主子
岡ともみ × 太田琢人 × higoAkari.
受賞作品を作者とともに巡りながら、その制作プロセスやコンセプトについて、クロストークが行われました。
*齋藤氏は海外留学中のため本学教員による解説。
司会:宮本武典(キュレーター/東京藝術大学美術学部准教授)
受賞作品
太田琢人 [デザイン] 《Wonder object》
岡ともみ [先端芸術表現]インスタレーション作品 《サカサゴト》 アーカイブ
齋藤弥主子 [油画] 《Array》
時田早苗 [工芸] 《舞々》
轟木麻左臣 [彫刻] 《リレーで転んでビリだったとき 僕は笑ってた》
higoAkari. [アニメーション] 《必要な存在になりたかったな。》
菊川穂乃佳(ヴァイオリン)
萩原ももこ(オーボエ)
小玉友里花(声楽)
松岡多恵(声楽)
小嶋早恵(ピアノ)
本山愛(邦楽囃子)
丸の内を含む〈大丸有(大手町?丸の内?有楽町)〉エリアでは、彫刻が並ぶ〈丸の内ストリートギャラリー〉だけでなく、アーティストの滞在スタジオや現代美術ギャラリーなど、最先端のアートのトレンドに触れられるスポットが続々生まれています。そんな大丸有エリアで活動する東京藝大の学生チームが、丸ビルを起点にエリア内のアートサイトを案内。参加者たちはアーティストたちが表現する大丸有の“いま”を体感しました。
アーティストとの交流から街にイノベーションをおこす〈有楽町アートアーバニズム(通称YAU)〉と連携し、有楽町ビルを拠点に5日間の連続ワークショップを開講しました。
平日夜にゲストアーティストと大丸有を歩き、アートの視点から都市開発のあり方を見つめ、最終日の10/22はその路上観察で得た気付きをもとに、大丸有を舞台とするアートプロジェクトの企画提案に挑戦しました。
〈ゲスト〉
木原共(メディアアーティスト)
村田あやこ(路上園芸鑑賞家)
菊地良太(アーティスト/フリークライマー)+松本夏生(アーティスト/スケーター)
石神夏希(劇作家)
〈ファシリテーター〉
宮本武典(キュレーター/東京藝術大学准教授)、渡辺龍彦(編集者)
写真: 廣田達也