令和6年4月5日、満開の桜の下、東京藝術大学の入学式が行われました。
Youtubeでもご視聴いただけます。ぜひご覧ください。
式次第には日比野克彦学長からのメッセージが書かれていました。
960名が共に入学する2024年4月吉日人類が誕生してからの時間の中で、 あなたと959名が今日、藝大で出会います。 この瞬間のエネルギーを共に感じ、表現し 時間、空間を共有する入学式。 960名が今ここで同じ体験をし そして、ひとりひとりが 自分らしく表現する。 960通りのイメージには同じものはなく、 互いの個性が響き合う中で自分らしさが見えてくる。 その力たちが共に未来をつくっていく。 さあ、はじめよう。 共に作る入学式 東京藝術大学長 日比野克彦 |
新入生たちは紅白の紙を手に奏楽堂内へ。「この紙どうするの?」「昨年の入学式は、この紙を…」そんな声があちこちから聞こえてきます。
日比野学長が舞台に登場すると、「この空間を紅白の紙で飾り、お祝いムードを共に創ろうというのが今回のワークショップの内容です」と、ワークショップの内容が明かされました。「学部、修士、博士合わせて960名の新入生が今日この会場に集まっています。960人のその人らしさをこの紙で作っていきたいと思います。この紙の向こう側に自分の夢がある。自分のやりたいこと、目指しているモノやコトがある。この紙の向こう側の風景を想像して、穴を空けてください」
新入生たちは紙に思い思いの穴を空けます。何かをイメージして穴を空ける人、力強くパンチする人、一心に細く長くちぎる人。一枚の紙が、さまざまな形に変化していきます。
そして新入生を代表して約30名が舞台に上がり、その紙をロープに吊るします。音楽学部廣江理枝教授によるオルガンの奏楽に合わせて、さまざまな形の穴が空いた紅白の紙が新入生たちの頭上を登っていきました。
日比野学長(右)の質問に答える新入生
ワークショップに続き、客席で学生に紛れ込んでワークショップに参加していた各学部長、研究科長、理事らが、「新しい門出」をテーマにお祝いの言葉を述べました。
日比野学長は、「きっとこれからたくさんの仲間と出会うと思いますが、令和6年度の新入生が全員一同に集まるのは今日この時間しかない。このあとそれぞれの道を歩いていきますが、今日のこの入学式から、新しい自分をスタートさせたことをぜひ思い出してみてください。多様性が求められている今、アートがやるべきことはたくさんある。 “アートの力”と“アートの大切さ”を、皆と一緒に発信していきたいと思います」とお祝いのメッセージを贈りました。
紅白のさまざまな夢の形に彩られ、華やかな雰囲気の中、入学式は幕を閉じました。
日時:令和6年4月5日(金)11時より 【参列者】 【奏楽】 |