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日時 | 2014年10月8日(水) 18:30開演(18:00開場) |
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会場 | 東京藝術大学奏楽堂(大学構内) |
入場料 |
全席指定 |
主催 |
東京藝術大学演奏藝術センター |
チケット取り扱い |
藝大アートプラザ ヴォートル?チケットセンター 東京文化会館チケットサービス イープラス(e+) チケットぴあ |
お問い合せ | 東京藝術大学演奏藝術センター TEL:050-5525-2300 |
藝大21 演奏藝術センター企画公演〈和楽の美〉
邦楽絵巻「義経記?静と義経を巡って」
『義経記』について 織田 紘二(演出家?日本芸術文化振興会顧問)
源平の戦は日本を二分した大戦でした。この間の幾多の物語は『平家物語』や『源平盛衰記』など諸本に記されたり、語られたりして後の世に残りました。盲目の吟遊芸能人による平家琵琶や、幸若舞、猿楽、能楽、箏曲、浄瑠璃などの各種語り物、人形浄瑠璃、歌舞伎と、日本の文芸や芸能に与えた影響は絶大でした。中でも飛びぬけて人気があったのが源義経でした。鎌倉幕府を開いた兄頼朝に追われ、若い命を東北の地に散らせた悲劇の武将を巡る物語は、諸々の媒体を通して日本国中に流布し、いわゆる「判官贔屓」という日本人の美学を確立しました。『義経記』は義経の一代記を描きながら、静や弁慶をはじめとする義経ワールドの脇役たちも活躍する読本です。ここから沢山の芸能の種が生まれ、能楽?歌舞伎?邦楽?邦舞?民俗芸能の世界に根を下ろし、今日まで命脈を保っています。
義経と静の出会いから、瀬戸内の決戦、吉野山中の別れ、静の東下り、義経の敗走、平泉での滅びまで、今年の〈和楽の美〉は義経伝説を巡る芸能の諸相に、挑んでみたいと思います。
〈和楽の美〉の美術を担当して 北川原 温(東京藝術大学美術学部建築科教授)
日本の古典にはまったく門外漢の自分に、このような舞台の空間づくりができるのだろうかと不安がいっぱいのまま考え始めました。まず織田先生の脚本?演出を理解し頭に叩き込むこと、そして監督、制作、出演される方々のお話を伺うことに努めました。
一緒に作業をしてくれた山﨑日希さん、星野善晴さん、古澤龍さん、また舞台を制作する方々と議論を重ねてゆくうちに、見えてきたのが和の時間と空間のことです。プルーストの『失われた時を求めて』という長編小説の中に「そこで時間は空間の形を帯びていた」という一節があります。これは時間と空間の概念を明確に分ける西欧においては稀な表現です。
一方、和の文化においては時間と空間は区別されてこなかったように思います。『義経記』も時間と空間が渾然一体となった世界観を有していると感じます。そこで、今回の舞台はそうした空間と時間の未分化状態、いわば野生状態の空間と時間のパースペクティヴを持つ舞台づくりをめざそうとしました。
【作 曲】
萩岡松韻 吉川さとみ
藤原圭太 松下 功
【作 調】
盧 慶順 吉田善男
【振 付】
露木雅弥
【出 演】
小島直文(長唄三味線)
味見 純(長唄)
萩岡松韻(箏曲山田流)
吉川さとみ(箏曲生田流)
関根知孝(能楽観世流)
武田孝史(能楽宝生流)
盧 慶順(邦楽囃子)
露木雅弥(日本舞踊)
東京藝術大学音楽学部 邦楽科?器楽科教員?学生ほか
【特別出演】
中村又五郎
山吹恭子
竹本駒之助(義太夫)
【美術制作】
山﨑日希 星野善晴
東京藝術大学美術学部?建築科北川原研究室
【映像制作】古澤 龍
【照 明】古賀裕一郎(ライズ)
【音 響】岩崎 真
【録 音】亀川 徹
【録 画】竹岡智行 田川めぐみ
【舞台監督】増田一雄
【制作統括】萩岡松韻
【制作統括補】太田暁子
※スケジュール、曲目、出演者等は、都合により変更になる場合もありますのでご了承ください。
東京藝術大学奏楽堂 [大学構内]
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
■JR上野駅(公園口)?鶯谷駅(南口)、東京メトロ千代田線根津駅より徒歩10分
■京成線上野駅、東京メトロ日比谷線?銀座線上野駅より徒歩15分
■台東区循環バス「東西めぐりん」
【2】上野駅?上野公園 から(東京芸術大学経由)?【5-1】東京芸術大学下車[30分間隔]
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。