平成28年3月22日 本学と順天堂大学は、教育研究?人材交流?社会貢献?国際交流等の一層の充実と質の向上を図り、学術研究の発展と有為な人材の育成に寄与することを目的とした連携?協力に関する包括協定を締結しました。
? 今回の協定締結により、音楽セラピー等の共同研究の推進や、解剖?病理分野と美術解剖学における連携、順天堂医院におけるホスピタルアート?ヒーリング アートの展開など、両大学の保有する世界最高水準の教育?研究資源の有効活用を図るとともに、「医学?医療と芸術の融合」による相乗効果を最大化することで、医学?芸術両分野のさらなる発展を目指します。
協定締結式には宮田亮平?本学学長、木南英紀?順天堂大学学長が出席し、固い握手の下、協定を締結しました。
東京藝術大学は、美術、音楽及び映像の3分野における卓越したポテンシャルを有する日本唯一の国立総合芸術大学として、世界トップレベルのアーティスト育成や我が国の芸術文化の継承?発展に寄与するとともに、芸術文化力を活かした新たな価値創造や社会革新、国際展開等を推進しています。今回の協定締結を契機に、芸術と医学?医療が深く共鳴し、画期的な化学反応、シナジー効果を引き起こすことで、お互いの強みや魅力を一層高め、“ときめき”に満ちた社会の実現に寄与してまいります。
順天堂大学は、天保9(1838)年に江戸薬研堀に設立されたオランダ医学塾に端を発し、今に繋がる日本最古の西洋医学塾です。現在は、5学部、大学院3研究科、6附属病院からなる国際健康総合大学?大学院大学として発展しています。今回の協定締結により、医療現場における芸術空間の創出を患者さんの癒しに繋げるだけでなく、芸術が人間の身体や精神に及ぼす作用を研究するなど新たな学問分野の共創を目指します。医学?医療と芸術の連携が相乗効果を生み出し、人々の健康や福祉の向上に大いに貢献していくことを期待しています。