9月7日、本学(澤和樹学長)大学美術館(秋元雄史館長)で「驚きの明治工藝」展を開催しました。同展覧会では台湾のコレクター宋培安氏が集めた130点にも及ぶ明治時代の工芸品が展示されています。
展覧会の開催に先がけ、6日の開会式?内覧会には日本の文化庁の宮田亮平?長官、澤学長、秋元館長、宋培安氏、台東区の服部征夫区長、台北駐日経済文化代表処の謝長廷?代表らがテープカットを行いました。
「驚きの明治工藝」展は9月7日から、10月30日まで東京?上野の東京藝術大学大学美術館で開催しています。是非とも”写実の追求” “技巧を凝らす” 、明治の工芸品の素晴らしさに触れてください。皆さまのご来場をお待ちしております。
左から澤学長、堀越朝日新聞文化事業部長、宋培安氏、謝長廷台北駐日経済文化代表処代表、宮田文化庁長官、服部台東区長
作品を鑑賞、歓談する澤学長(左)と謝長廷台北駐日経済文化代表処代表(右)
歓談する宋培安氏(左)と謝長廷台北駐日経済文化代表処代表(右)
澤学長
皆さま、この度は本展覧会にご来場たまわり、誠にありがとうございます。また、明治工芸に魅力を感じ長年(30年以上)にわたりコレクションされている宋氏のご協力に厚く御礼申し上げます。本展覧会では本学大学院生によるギャラリートークも実施しております。学生、教員が総力をあげて展覧会を盛り上げております。ぜひこれを機に日本工芸の新たな魅力が発見される場となることを願っております。
原田副館長
自在置物の研究をしている中で、宋氏と出会い、やっと今回の展覧会の開催に至りました。全長3メートルもある龍の自在置物や、とても珍しくまるで絵画のようなビロード友禅、工芸材料とその技術を駆使して精巧につくられた小さな蝉など
多彩な魅力をもつ明治工芸の作品のひとつひとつをお楽しみください。
台北駐日経済文化代表処の謝長廷 代表
今回の展覧会にはいくつもの驚きがあります。
明治時代にこのような素晴らしい工芸品が生まれたことや、宋培安氏ひとりでこれほど多くの作品をコレクションしたこと、また宋培安氏は漢方の薬剤師として、時に健康食品の販売や生命科学の講座開設なども行いながら、これら日本の明治工芸品を収集したことなどです。この展覧会を通じて、より台日文化交流が深まることを期待したいと願います。
コレクターで漢方の薬剤師でもある宋培安氏
1つ1つの作品から収集をはじめ、その後シリーズものを集め始め、広い分野の作品を集めるに至りました。美しい作品が人々に知られずに埋もれていることに気がつき、作者らと、いつの日かあなたたちは必ず輝きを取り戻す、あなたたちのあるべき名誉や地位を回復できるように、と約束しました。
今回の展覧会で私は約束を実現することができたと思います。開催までご協力してくださった日本や台湾の関係する皆さまへ感謝いたします。